先駆・魁(読み)さきがけ

精選版 日本国語大辞典 「先駆・魁」の意味・読み・例文・類語

さき‐がけ【先駆・魁】

〘名〙
① まっさきに立って敵中へ攻め入ること。また、その人。
吾妻鏡‐寿永元年(1182)六月五日「其日御合戦、直実勝万人前懸。一陣懸壊」
② 他のものより先になること。さきんずること。また、その人やそのもの。
※ぎやどぺかどる(1599)上「去ば先、死するの魁けと云は病也」
人情本春色梅児誉美(1832‐33)三「模様の好染色も、実婦多川が魁(サキガケ)にて、端折芸者の多き中」
※書言字考節用集(1717)九「前駈 サキハラヒ サキカケ」

さき‐が・ける【先駆・魁】

〘自カ下一〙 さきが・く 〘自カ下二〙
戦い味方の一番先に立って敵の中へ攻めこむ。まっさきに敵陣へ攻め入る。
平家(13C前)九「保元、平治両度の合戦に先かけたりし武蔵国住人、平山武者所季重」
② 他のものより先になる。ある物事が始まる前に起こる。さきんずる。
俳諧佐夜中山集(1664)三「先かけんとかつ色めける競馬哉〈致因〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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