デジタル大辞泉
「光子ロケット」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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こうし‐ロケットクヮウシ‥【光子ロケット】
- 〘 名詞 〙 ( ロケットは[英語] rocket ) 強力な光束の放射を推進力とするロケット。原子核反応によって光源をつくり、これを収束して反射鏡で反射させ、その反動で推進するもの。太陽系外への飛行用として古くから構想されてきたが、実用化の見通しは立っていない。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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百科事典マイペディア
「光子ロケット」の意味・わかりやすい解説
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
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光子ロケット (こうしロケット)
photon rocket
指向性をもつ光(電磁波)を放射し,その反力として推進力を得るという構想に基づくロケット。光子は光速で運動するから,理論上では理想光子ロケットの有効排出速度は光速であり,最高の比推力をもつことになる。ただし実現上最大の問題は効率よく質量を光のエネルギーに変換する適切な方法が見出されていないことで,光子ロケット実現までにはかなりの日時を要するものと思われる。
執筆者:秋葉 鐐二郎
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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光子ロケット
こうしロケット
photon rocket
光子の噴出の反動を利用して推進させようというロケット。ロケットが到達できる速度は噴出させるガスの速度に比例する。光の速度は秒速 30万 kmであるから,光子の噴出の反動で飛ぶロケットは最も速くなりうるわけで,これ以上速いロケットは考えられない。このようなロケットは,ドイツの E.ゼンガーが 1953年頃に提案したもので,その構想は尾端に巨大な反射鏡を取付け,その焦点にあたる部分で特殊な核反応を行わせ,非常に濃密な光のビームをつくり,その反動で推進させるというものだった。それには完全な反射率をもった反射鏡や反応にあずかった物質のほとんど全質量が光子に転化するような核反応が必要であるが,いまのところは実現の見込みはない。しかし理論的には,太陽系を越えて,他の恒星にまで旅ができるという夢のロケットである。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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