兎園冊(読み)トエンサツ

デジタル大辞泉 「兎園冊」の意味・読み・例文・類語

とえん‐さつ〔トヱン‐〕【×兎園冊】

りょうの孝王の蔵書俚語りごで書かれていたところから》
俗語で書かれた卑近書物兎園冊子とえんさっし
自分著書を謙遜していう語。

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精選版 日本国語大辞典 「兎園冊」の意味・読み・例文・類語

とえん‐さつトヱン‥【兎園冊】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「兎園」は梁の孝王の庭園 )
  2. 唐の杜嗣先の著で、古今の事跡、典故成句等を分類編集したもの。一説に、唐の虞世南の著で、五代のころ、村塾の学童読本として流行したという。本文は伝わらないが、俗語で記された卑近な本の称とされる。兎園冊府。兎園の冊子
  3. 自分の著書などを謙遜していう語。

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