入我我入（読み）ニュウガガニュウ

デジタル大辞泉

にゅうが‐がにゅう〔ニフガガニフ〕【入我我入】

仏語。密教で、如来の三密が自己に入り、自己の三業が如来に入り、両者が一体の境地になること。

出典　小学館

共同通信ニュース用語解説

入我我入

三密と呼ばれる大日如来の身(身体)・口(言葉)・意(心)の尊い働きと、人間の身・口・意の働きが互いに感応し、一体となること。

更新日:2014年9月12日

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精選版 日本国語大辞典

にゅうが‐がにゅうニフガガニフ【入我我入】

1. 〘 名詞 〙
2. ① 仏語。密教で、仏の三密（身・口・意の三業）のはたらきが行者の身に入り、行者の三業が如来に入って、仏の三密と行者の三業が一体になること。また、その観法。仏と我とが一体になる境地をいう。〔秘蔵記（835頃か）〕
3. ② ( 形動 ) 転じて、どっちつかずのこと。どちらとも解されること。また、入りまじって何が何やらわからないさま。
   1. [初出の実例]「姫が逃たやら此方が逃したやら、にうががにうに方便(てだて)をめぐらし」(出典：浄瑠璃・新うすゆき物語（1741）中)

出典　精選版 日本国語大辞典

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

入我我入
にゅうががにゅう

秘密仏教の用語。瞑想法によって，瞑想の対象である釈尊や菩薩のすべての働きが修行者自身に入り込み，また修行者のすべての働きが対象である仏陀や菩薩に入り込んで，修行者と仏陀や菩薩とが一体となること。

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