入籠(読み)いりこもる

精選版 日本国語大辞典 「入籠」の意味・読み・例文・類語

いり‐こも・る【入籠】

〘自ラ四〙
内部にいて外に出ない。ひきこもる。
書紀(720)神代下(水戸本訓)「乃ち、無戸室(うつむろ)を作りて其の内(なか)入居(イリコモリ)て、誓(うけ)ひて曰(い)はく」
宮仕えなどをしないで家にこもる。また、隠退する。
※宇津保(970‐999頃)忠こそ「『何をたのみてか宮づかへもせん』と思ひつつ、いりこもりておはす」
梁塵秘抄口伝集(12C後)一〇「この乙前は、夙(と)くいりこもりにければ、伝へたる弟子どもの無かりけり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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