入米(読み)いりまい

精選版 日本国語大辞典 「入米」の意味・読み・例文・類語

いり‐まい【入米】

〘名〙
江戸時代小作料。入付米(いりつけまい)。入立米(いりたちまい)余米(よまい)
収入。みいり。いりまえ。
※三体詩幻雲抄(1527)「あげくのはては、あちこち、流落して、入りまいが、ようもなうて、死だと、云われた」
失費。ものいり。いりまえ。
浄瑠璃・摂州渡辺橋供養(1748)一「笑はるるも此婆、又譏(そし)らるるも此乳母が身の入まひはいとはぬが」

いり‐よね【入米】

〘名〙 春に農民が官から借りた米を、秋の収穫時に利を加えて返納すること。また、その米。
俳諧・新季寄(1802)九月「糴(イリヨネ) 春百姓へかしたる米をとり入給也」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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