全修寺(読み)ぜんしゆうじ

日本歴史地名大系 「全修寺」の解説

全修寺
ぜんしゆうじ

[現在地名]岩内郡岩内町字高台

高台山と号し、曹洞宗。所在地は旧御鉾内おむない村の通称寺町てらまち通にあたる。本尊釈迦如来。一八五八年(安政五年)一〇月箱館高龍こうりゆう寺の出願により許可され、同年一一月に地所割渡しを受けた(「同役衆進達留」国会図書館蔵)建立当時は金毘羅大権現と龍宮大龍王神を勧進したといわれ(寺院沿革誌)、海上安全の守護が期待されたことがうかがえる。寺伝ではイワナイ場所請負人山田家が創立以来奔走し、開基同様としており(同書)、請負人の漁業経営にかかわる役割が期待されていたのであろう。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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