八重畳(読み)ヤエダタミ

デジタル大辞泉 「八重畳」の意味・読み・例文・類語

やえ‐だたみ〔やへ‐〕【八重畳】

[名]幾重にも敷物を敷くこと。また、その敷物。
「ここに―を敷きて以てひいて入る」〈神代紀・下〉
[枕]幾重にも重ねる敷物の意で、重なりの意の「へ(重)」と同音を含む地名平群へぐり」にかかる。
「―平群の山に」〈・三八八五〉

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精選版 日本国語大辞典 「八重畳」の意味・読み・例文・類語

やえ‐だたみやへ‥【八重畳】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 敷物を幾重にも重ねて敷くこと。また、そのもの。
    1. [初出の実例]「海神、是に八重席薦(ヤヘタタミ)を鋪敷(し)きて、延(ゐ)て内(い)る」(出典:日本書紀(720)神代下(鴨脚本訓))
  2. [ 2 ] 幾重にも重ねる敷物の意で、重なりの意の「重(へ)」と同音を含む地名「平群(へぐり)」にかかる。
    1. [初出の実例]「八重畳(やへたたみ) 平群(へぐり)の山に 〈略〉 薬猟(くすりがり) 仕ふる時に」(出典:万葉集(8C後)一六・三八八五)

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