八雲恵美子(読み)やぐも えみこ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「八雲恵美子」の解説

八雲恵美子 やぐも-えみこ

1903-1979 大正-昭和時代の女優,実業家
明治36年8月15日生まれ。17歳で山村流舞踊の奥許しをあたえられる。大阪の松竹楽劇部をへて大正15年松竹蒲田にはいり「初恋」でデビュー,人気女優となる。「からくり娘」「村の花嫁」などに出演。昭和13年引退後は化粧品会社,貿易会社の社長。昭和54年1月13日死去。75歳。大阪出身。本名は玉野千代子。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の八雲恵美子の言及

【東京の合唱】より

…脚本は野田高梧,撮影と編集は茂原英朗という常連スタッフ。子どもっぽい正義感から失職したサラリーマン(岡田時彦)が妻(八雲恵美子)と2人の子どもをかかえて苦労するさまを描いた。〈小市民映画〉の最初の成功作で,冒頭に田舎で過ごした中学時代の挿話を置き,その時の教師(斎藤達雄)が東京でカレーライス屋を開いていて,主人公一家の窮状を救うという構成は,同級生の交歓(このカレー屋で先生を囲んでクラス会が開かれる)という主題とともに,中期の小津作品が完成に近づいたことを示している。…

※「八雲恵美子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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