公議(読み)コウギ

デジタル大辞泉 「公議」の意味・読み・例文・類語

こう‐ぎ【公議】

公衆の認める議論世論
公平な議論。
朝廷幕府などで行われる評議
出雲国へ流さるべしと、―すでに定まりにけり」〈太平記・一三〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「公議」の意味・読み・例文・類語

こう‐ぎ【公議】

〘名〙
① 朝廷や政府などで行なわれる評議。
※太平記(14C後)一三「出雲国へ流さるべしと公議(コウギ)已に定りにけり」
② (━する) おおやけに論議すること。また、多くの人が認めて支持する議論。世論。公論
西洋事情(1866‐70)〈福沢諭吉〉外「政府も〈略〉漸く国中一般の便利を公議するに至れり」 〔新唐書‐則天武皇后伝〕
③ 公平な議論。かたよっていない議論。
随筆・折たく柴の記(1716頃)中「商人入札をとりて、落札のものにうけおはしむるといふ事あり。〈略〉此事公議に出るに似たれど」 〔陸游詩〕

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普及版 字通 「公議」の読み・字形・画数・意味

【公議】こうぎ

公正の立場の議論。〔漢紀、武帝紀二〕韓安國以爲(おも)へらく、人は天下を以て度と爲すなり。私恕を以て天下の議を傷(やぶ)らず。

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