六ヵ国借款団(読み)ろっかこくしゃっかんだん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「六ヵ国借款団」の意味・わかりやすい解説

六ヵ国借款団
ろっかこくしゃっかんだん

対中国借款を目的とする国際的銀行団。 1909年,湖広鉄道建設のため清国政府とイギリス,ドイツ,フランス3国の銀行団との間に結ばれた借款契約は,その後アメリカの加入をみて対清4ヵ国借款団となり,辛亥革命により袁世凱政権を掌握するに伴い,日露両国もまた,満蒙権益を借款の対象外とすることを条件に加入,12年6月 18日日本,アメリカ,イギリス,フランス,ドイツ,ロシアの6ヵ国銀行団間の協定が調印された。しかしアメリカの新大統領 W.ウィルソンは借款団の行過ぎを指摘して脱退,6ヵ国借款団は5ヵ国借款団となった。日本からは横浜正金銀行が参加した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android