六反村(読み)ろくたんむら

日本歴史地名大系 「六反村」の解説

六反村
ろくたんむら

[現在地名]平野区長吉ながよし〈六反一―五丁目・出戸でと七丁目・長原東ながはらひがし二―三丁目〉など

河内国丹北郡出戸でど村の東南に位置し、平野川に注ぐ水路によって同村と境する。もと赤坂あかさか村とよばれていたが、元弘年間(一三三一―三四)楠木正成が赤坂城(現南河内郡千早赤阪村)で挙兵した際六反と改めたという(大阪府全志)西部は丹北郡、東部渋川郡に属し、俗に丹北六反・渋川六反とよばれた。正保郷帳の写とみられる河内国一国村高控帳では丹北六反六六七石余・渋川六反一二五石余、元文二年(一七三七)の河内国高帳では各々七一〇石余・一三二石余。両村とも前掲村高控帳、延宝年間(一六七三―八一)の河内国支配帳、天和元年(一六八一)の河州各郡御給人村高付帳、元禄郷帳、前掲河内国高帳では幕府領で、丹北六反は文化九年(一八一二)より相模小田原藩領、渋川六反は幕末には幕府領。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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