六方小路(読み)ろつぽうこうじ

日本歴史地名大系 「六方小路」の解説

六方小路
ろつぽうこうじ

街路の一つ。「甲斐国志」には一条いちじよう小路の北、御厩おうまや小路の南に位置する分岐路で、峰本みねもと(現屋形三丁目)の西にあたると記述されることから、躑躅が崎つつじがさき館の南西、現西田にしだ町辺りに比定される。貞享三年(一六八六)の御直図(武田神社蔵)など近世絵図には、塔岩とういわ(現西田町・北新二丁目)の北から北西に延びる別れ道が描かれるが、現在は道筋が判然としない。永禄一一年(一五六八)六月二八日の武田家印判状写(甲州古文書)では、六方小路の番匠孫三郎の武田氏への奉公の賞として家一間分の普請役が免じられており、府中の番匠頭が居住したことが明らかである。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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