内取(読み)うちどり

精選版 日本国語大辞典 「内取」の意味・読み・例文・類語

うち‐どり【内取】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 相撲儀式の一つ。中古、七月の相撲節会(すまいのせちえ)の前に行なった相撲。左右の近衛府に設けた相撲所で行なう「府の内取」と、節会の二日前に仁寿殿(じじゅうでん)清涼殿の庭で行ない帝が御見物になる「御前の内取」とがあった。
    1. [初出の実例]「相撲内取是日也」(出典:日本紀略‐永延元年(987)七月二六日)
  3. 相撲部屋の土俵稽古のためにとる相撲。
  4. 貸金や代金、年貢などの内の一部を受け取ること。
    1. [初出の実例]「貸した金の内取(ウチド)りに情を以て取って遣るのだ」(出典歌舞伎処女評判善悪鏡白浪五人女)(1865)二幕)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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