内無双(読み)ウチムソウ

デジタル大辞泉 「内無双」の意味・読み・例文・類語

うち‐むそう〔‐ムサウ〕【内無双】

相撲きまり手の一。四つに組み、差し手をかかえた上手を伸ばし、手の甲相手もも内側から払い上げ、反対側からひねり倒す技。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「内無双」の意味・読み・例文・類語

うち‐むそう‥ムサウ【内無双】

  1. 〘 名詞 〙 相撲のきまり手の一つ。四つに組んだとき、機を見て相手の片方手首を取り、自分の差し手を抜いて、その手を相手の内股へあててすくい、体を押しつけながらひねり倒す技。〔古今相撲大全(1763)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「内無双」の意味・わかりやすい解説

内無双
うちむそう

相撲の決まり手の一つ。左 (右) 四つで,右 (左) 上手側の手のひらを,相手の左 (右) 膝の内側にあて,左 (右) 下手側へひねり倒す。まれには下手側の手のひらを相手の膝にあてて,上手側へひねり倒すこともないわけではない。内無双は形からみると「さまた (叉股) 返し」と似ているが,さまた返しは足取り技であり,内無双は右 (左) 手はあてるだけで,ひねり技である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android