内耳窓閉鎖術(読み)ないじそうへいさじゅつ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「内耳窓閉鎖術」の意味・わかりやすい解説

内耳窓閉鎖術
ないじそうへいさじゅつ

破れた内耳窓をふさぐ手術顕微鏡をのぞきながらのマイクロサージェリーによって行なわれる。内耳窓は,体の平衝を保つ三半規管を有する内耳と中耳の境界を形づくる膜。潜水,鼻を強くかむ,飛行機の離着陸時の気圧変化,頭部外傷等でこの膜が破れると内耳液が流出,あるいは内耳出血を起こし,目まいや難聴の原因となる。慎重さを要する難しい手術のため,現在,この治療を行なっている施設は数少ない。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android