内谷郷(読み)うつたにごう

日本歴史地名大系 「内谷郷」の解説

内谷郷
うつたにごう

現内谷付近に所在した中世の郷。建長元年(一二四九)七月二三日の関東下知状(尊経閣古文書纂)に「久遠寿量院領駿河国宇都谷郷」とある宇都谷郷は内谷郷のことで、幕府はかつて岡部権守泰綱が所領としていた宇都谷郷今宿の傀儡と鎌倉久遠寿量院雑掌との旅人雑事用途等についての相論に対し、傀儡を勝訴としている。正和元年(一三一二)四月五日の関東御教書(同古文書纂)によると、内谷郷内の田地をめぐる久遠寿量院供僧らの訴状を受けて、幕府は論人へ召喚命令を出した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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