冥暗(読み)メイアン

デジタル大辞泉 「冥暗」の意味・読み・例文・類語

めい‐あん【冥暗/冥闇】

暗いこと。くらやみ。
月日の光をも見給はねば、一生―の中に向かって」〈太平記・四〉
冥土めいどの迷い。
「君孝行たらば、わが―を助けよ」〈謡・海人

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精選版 日本国語大辞典 「冥暗」の意味・読み・例文・類語

めい‐あん【冥暗・冥闇】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動タリ )
  2. くらいこと。また、そのさま。くらやみ。やみ。みょうあん。
    1. [初出の実例]「日月の光をもみず、めいあんのうちに、年月をおくりむかへし涙の露」(出典:曾我物語(南北朝頃)五)
    2. 「土の籠にぞ入奉りける。〈略〉一生冥暗(メイアン)の中に向て歳月の遷易(うつりかはる)をも知給はねば」(出典:太平記(14C後)四)
    3. [その他の文献]〔易緯乾坤鑿度‐上〕
  3. 冥土の迷い。
    1. [初出の実例]「君孝行たらば、わが冥闇を助けよ」(出典:謡曲・海人(1430頃))

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普及版 字通 「冥暗」の読み・字形・画数・意味

【冥暗】めいあん

くらい。〔易緯乾鑿度、上、立乾坤巽艮四門〕艮靜なること冥の如く、其の路を顯はさず。故に鬼門と曰ふ。

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