冷切(読み)ひえきる

精選版 日本国語大辞典 「冷切」の意味・読み・例文・類語

ひえ‐き・る【冷切】

〘自ラ五(四)〙
① 温かかったものが、外気にふれたり時間をおいたりして、すっかり冷える。
※玉塵抄(1563)一四朝暮のくいもののひえきって味もない水煮のものをくい」
② 寒さが全身にしみとおってすっかり冷える。ひえいる。ひえぬく。
※浄瑠璃・奥州安達原(1762)三「寒気に膚(はだへ)も冷えきれば」
興味関心がすっかりなくなる。また、親密さ、愛情などが、すっかり失われる。
※玉塵抄(1563)三一「人の気のひえきって和気のないすごいあたたまりのないがあるぞ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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