凍結粉砕(読み)とうけつふんさい(英語表記)cryogenic crushing

改訂新版 世界大百科事典 「凍結粉砕」の意味・わかりやすい解説

凍結粉砕 (とうけつふんさい)
cryogenic crushing

冷媒を加え低温にして行う粉砕方法。プラスチックのような物質脆化ぜいか)温度以下の低温に下げて脆性破砕・粉砕を行わせる場合,あるいは食品原料のような温度上昇を防ぐ必要があるものを粉砕する場合に用いられる。一般に液体窒素を冷媒として用いるが,ドライアイスや液体炭酸を用いることもある。粉砕温度はポリ塩化ビニル-50℃,ポリエチレン-100℃,ココナッツ-100℃,とりがら-100℃程度である。2成分の砕料の優先(選別)粉砕を行う場合にも応用される。深冷粉砕,低温粉砕もほぼ同じ意味に用いられている。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

栄養・生化学辞典 「凍結粉砕」の解説

凍結粉砕

 物品極低温におくと破壊されやすくなる.この性質を利用して物品を粉砕すること.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android