凝っては思案に能わず(読み)コッテハシアンニアタワズ

デジタル大辞泉 「凝っては思案に能わず」の意味・読み・例文・類語

っては思案しあんあたわず

物事に熱中すると、冷静な判断ができなくなる。凝っては思案に余る。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ことわざを知る辞典 「凝っては思案に能わず」の解説

凝っては思案に能わず

物事に熱中すると、かえって思慮分別を失う。ひとつのことばかり考えていても、よい考えが浮かんでこない。また、凝りすぎて、かえって効果が失われる。

[使用例] 「かたこい」という題は平凡でも、不満足ながら平凡な題以外に味を附けて、私の意見を示そうと思ったのだ。これは「両方の恋」と附けるよりはしと思って附けたのだ。ここらが凝っては思案に能わずで、ついには無理なことになるのである[二葉亭四迷小説の題のつけ方|1908]

〔異形〕凝っては思案に余る

出典 ことわざを知る辞典ことわざを知る辞典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android