凭れる(読み)モタレル

デジタル大辞泉 「凭れる」の意味・読み・例文・類語

もた・れる【×凭れる/×靠れる】

[動ラ下一][文]もた・る[ラ下二]
人や物に自分のからだの重みをあずける。寄りかかる。「柱に―・れる」「籐椅子に―・れる」
食べた物が消化されないで胃に残り重苦しく感じられる。「食べ過ぎで胃が―・れる」
しつこくつきまとう。甘えて頼る。
「すいなる男…初対面なれば、―・れずふらず」〈ね物がたり〉
[類語](1寄り掛かるもたれ掛かる寄せ掛けるしなだれ掛かるもたせ掛けるしなだれるもたせる/(2むかつくむかむか胸が焼ける胸焼け吐き気気持ち悪いむかっとえずく戻す上げる吐く吐き出す反吐へど嘔吐吐瀉としゃげろつわり悪阻二日酔い悪酔い込み上げるべろんべろんぐでんぐでん

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精選版 日本国語大辞典 「凭れる」の意味・読み・例文・類語

もた・れる【凭・靠・持】

  1. 〘 自動詞 ラ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]もた・る 〘 自動詞 ラ行下二段活用 〙
  2. 物や人に身体などを寄せかける。寄りかかる。
    1. [初出の実例]「岸なだれ岩にもたるるふし松のこれより後は風騒ぐとも」(出典:為尹千首(1415)雑)
  3. 甘えたさまで頼る。また、しつこくつきまとう。
    1. [初出の実例]「まづ、すい成男、一度掛る初対面なれば、もたれずふらず」(出典:評判記・寝物語(1656)一)
  4. 食物が消化しないで胃の中に滞り、気持悪く感じる。
    1. [初出の実例]「新米のもたるる腹や穀潰し〈太祇〉」(出典:俳諧・俳諧新選(1773)三)
  5. じゃまになる。差しつかえる。
    1. [初出の実例]「じゃまになるのを、もたれる」(出典:当世花詞粋仙人(1832))

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