出だす(読み)イダス

デジタル大辞泉 「出だす」の意味・読み・例文・類語

いだ・す【出だす】

[動サ四]
内にあるものを外の方へ移す。
「帳のうちよりも―・さず、いつき養ふ」〈竹取
出発させる。
「暁に船を―・して」〈土佐
差し出す。提供する。
「宮の、五節ごせち―・させ給ふに」〈・九〇〉
新たに生じさせる。起こす。
みことまた火を―・されたりければ」〈平家・一一〉
声に表す。歌ったり吟じたりする。また、表情などにだす。
拍子とりて梅が枝(=催馬楽ノ曲名)―・したるほど」〈梅枝
「色にも―・させ給はずなりぬるを」〈桐壺
動詞の連用形に付いて複合語をつくる。
㋐その動作が外に向かって行われる意を表す。「言い出だす」「眺め出だす」など。
㋑その動作によって結果が外に現れるようにする意を表す。「作り出だす」「染め出だす」など。
㋒その動作が始まる意を表す。「走り出だす」「歌い出だす」など。→だす

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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