出光興産[株](読み)いでみつこうさん

百科事典マイペディア 「出光興産[株]」の意味・わかりやすい解説

出光興産[株]【いでみつこうさん】

代表的な民族資本石油元売会社。1911年出光佐三〔1885-1981〕が門司石油販売業出光商会創業。出光商会は,1947年に1940年設立の子会社出光興産に合流。第2次大戦後徳山,千葉製油所建設。1953年には,石油国有化問題で英国と係争中であったイラン政府から大量に石油を買い付け,国際的な注目を浴びた(いわゆる〈日章丸事件〉)。2003年9月北海道製油所で十勝沖地震に伴う火災事故が発生,多大な被害を出した。本社東京。未上場企業で,資本金は長らく10億円に据え置かれていたが,2006年10月株式公開に踏み切り,東京証券取引所第一部に上場した。2011年資本金1086億円,2011年3月期売上高3兆6593億円。売上構成(%)は,石油製品81,石油化学製品14,石油開発2,石炭2,その他1。
→関連項目出光美術館民族資本

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