出掛ける(読み)デカケル

デジタル大辞泉 「出掛ける」の意味・読み・例文・類語

で‐か・ける【出掛ける】

[動カ下一][文]でか・く[カ下二]
ある目的地をさして出て行く。出発する。また、外出する。「社用九州へ―・ける」「盛装して―・ける」「買い物に―・ける」
出て行こうとする。出ようとする。出かかる。「―・けたところに客が来る」
ある行動を起こそうとする。手を付ける。とりかかる。
「よしよし洋学流の吾々は正反対に―・けて遣ろうと云う気になって」〈福沢福翁自伝
[類語]外出他出他行たぎょうお出かけお使い使い出払う家を空ける家を外にする行く

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精選版 日本国語大辞典 「出掛ける」の意味・読み・例文・類語

で‐か・ける【出掛・出懸】

  1. 〘 自動詞 カ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]でか・く 〘 自動詞 カ行下二段活用 〙
  2. 出て行く。でむく。
    1. [初出の実例]「若ひ者どもも八坂へ出(デ)かくる無分別をやめ」(出典浮世草子世間胸算用(1692)二)
    2. 「此方からも出掛けて交易をするといふ様に」(出典:交易問答(1869)〈加藤弘之〉下)
  3. 出て行こうとする。出発しようとする。
    1. [初出の実例]「向ふより軍兵衛、武左衛門出かけて、内の様子を聞」(出典:歌舞伎・幼稚子敵討(1753)二)
  4. ある行動をおこすことをしゃれていう語。しようとする。手をつける。とりかかる。し始める。…ということにする。
    1. [初出の実例]「さらば京酒一つ出かけましょと引請」(出典:浄瑠璃・浦島年代記(1722)二)

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