出版・出板(読み)しゅっぱん

精選版 日本国語大辞典 「出版・出板」の意味・読み・例文・類語

しゅっ‐ぱん【出版・出板】

〘名〙 印刷術その他の方法によって著作物を文書図画などとして複製し、発売または頒布すること。版行。印行刊行
※曾良宛芭蕉書簡‐元祿七年(1694)七月一〇日「先集の疵残念に候故、八月中伊賀にてとくと改、秋中に出板可申」
滑稽本東海道中膝栗毛(1802‐09)五「木曾路を行のあらましをかき著し、追々出板いたし候」
[補注](1)日本最古の出版物は世界最古の印刷物ともいわれる「百万塔陀羅尼」(七七〇)である。
(2)「しゅっぱん」の漢字表記は、木版印刷が盛んだった江戸時代には多く「出板」が用いられた。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android