出過(読み)ですぎる

精選版 日本国語大辞典 「出過」の意味・読み・例文・類語

で‐す・ぎる【出過】

〘自ガ上一〙 です・ぐ 〘自ガ上二〙
程度を越えて出る。他よりもよけいに出る。〔文明本節用集(室町中)〕
浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉三「出過た妄想(ばうさう)が我から荒(あれ)出し抑へても抑へ切れなくなって」
分際を越えてなまいきな言動をする。さしでがましい言動をする。でしゃばる。
浄瑠璃大経師昔暦(1715)上「奉公を出過ぬ気立傍輩の下手につくも我からの」
人情本・春色梅美婦禰(1841‐42頃)三「こんな事を言ふのは出過(デスギ)た事をいふ様で」

で‐すぎ【出過】

〘名〙 他をおしのけてでしゃばること。また、その人。
※雑俳・折句大全(1803)「石山を借るは女の出過也」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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