分(ぶ)(読み)ぶ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「分(ぶ)」の意味・わかりやすい解説

分(ぶ)

ふん」ともよぶ。量の種類にかかわらず、ある単位分量をいう。文字は物を切り分けるという意味。(1)尺貫法の単位として、尺度の場合は1寸の10分の1(330分の1メートル)、質量の場合は1匁(もんめ)の10分の1(0.375グラム)をいう。(2)割合を表すのに用いる場合は、一般には10分の1、つまり0.1をいうが、何割何分というときの分は1割(0.1)の10分の1、つまり0.01を表すことになる。また近世以前に用いられた通貨である両の4分の1も分といわれる。時間の単位の「ふん」(記号min)、あるいは平面角角度)の単位「ふん」(記号は′)と混同しない注意が必要である。

[小泉袈裟勝・今井秀孝]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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