分分（読み）ぶんぶん

精選版 日本国語大辞典

ぶん‐ぶん【分分】

1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
2. ① それぞれの身分に応じていること。身分相応であること。また、そのさま。
   1. [初出の実例]「各、勢、長じて分分に威勢を施し、皆、世を恣にす」(出典：今昔物語集（1120頃か）三)
3. ② 別々になされること。
   1. [初出の実例]「Admutilo〈略〉キズヲ ツクル、bunbunni(ブンブンニ)キル、ヒキサク」(出典：羅葡日辞書（1595）)

わいわい‐&GIE599;し【分分】

1. 〘 形容詞シク活用 〙 「わきわきし（分分）」の変化した語。
   1. [初出の実例]「性(ひととなり)武略(たけきたはかり)有りて、亦、弁才(ワイワイシこと)有り」(出典：日本書紀（720）推古三四年五月（岩崎本訓）)

わきわき‐&GIE599;し【分分】

1. 〘 形容詞シク活用 〙 はっきりしている。あきらかである。また、きわだっている。わいわいし。
   1. [初出の実例]「物ごとに了了(ワキワキシク)見がほしく」(出典：東大寺諷誦文平安初期点（830頃）)

わけ‐ぶん【分分】

1. 〘 名詞 〙 ＝わけまえ（分前）〔文明本節用集（室町中）〕

出典　精選版 日本国語大辞典