分度(読み)ぶんど

精選版 日本国語大辞典 「分度」の意味・読み・例文・類語

ぶん‐ど【分度】

  1. 〘 名詞 〙
  2. はかりわけること。また、それで得た度合い。
    1. [初出の実例]「験温器は、我邦に専ら『ハーレンヘード』氏の分度行れたるを以て」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉例言)
    2. [その他の文献]〔白虎通‐封禅〕
  3. ( 「分限度合」の意 ) 二宮尊徳の創始した仕法上の用語で、家や藩の長年月にわたる平均収入を測り、たとえば、百石の収入なら五〇石を支出の限度として定めること。
    1. [初出の実例]「宇津家の分度を確立せり」(出典:報徳記(1856)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「分度」の読み・字形・画数・意味

【分度】ぶんど

度合い。

字通「分」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の分度の言及

【報徳社】より

…これが小田原報徳社の発業であり,報徳社の最初とされている。報徳思想における最も重要な実践倫理は,〈分度〉と〈推譲〉という考え方のなかに示されている。分度とは分に従って度を立てることを意味し,本来身分上の制約に関する言葉であるが,尊徳においては,自己の財力に応じて予算を立て,合理的な生活設計を行っていくという面に重点がおかれている。…

※「分度」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android