分散(数学)(読み)ぶんさん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「分散(数学)」の意味・わかりやすい解説

分散(数学)
ぶんさん

数学用語。ある変量n個の値をx1,x2,……,xnとし、その相加平均とする。このとき

分散という。またΣ(xi-)2nで割るかわりにn-1で割ったもの、すなわち

を不偏分散という。

 一般に確率変数Xに対して、
  σ2(X)=E((X-E(X))2)をXの分散という。ただしE(X)は確率変数X平均値を表す。n個の確率変数X1,X2,……,Xn独立で、各xiは同一の分散をもつとする。このときσ2(Xi)=σ2で、

として

と置けばE(Y)=(n-1)σ2となる。

古屋 茂]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android