切っ立つ(読み)キッタツ

デジタル大辞泉 「切っ立つ」の意味・読み・例文・類語

きっ‐た・つ【切っ立つ】

[動タ五(四)]《「きりたつ」の音変化》垂直にそそり立つ。
腰掛後部うしろは高い屏風のように―・っているので」〈漱石道草

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精選版 日本国語大辞典 「切っ立つ」の意味・読み・例文・類語

きっ‐た・つ【切立】

  1. ( 「きりたつ(切立)」の変化した語 )
  2. [ 1 ] 〘 自動詞 タ行四段活用 〙 まっすぐにそびえ立つ。直立する。切り立つ。
    1. [初出の実例]「江のそばに岸あり。きつ立てそびえたぞ」(出典:詩学大成抄(1558‐70頃)二)
    2. 「高いオベリスクが、白い剣の様に切っ立って」(出典:満韓ところどころ(1909)〈夏目漱石〉八)
  3. [ 2 ] 〘 他動詞 タ行下二段活用 〙 そびえ立たせる。直立させる。
    1. [初出の実例]「かべのきったてた如なぞ」(出典:玉塵抄(1563)五)

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