切子・切籠(読み)きりこ

精選版 日本国語大辞典 「切子・切籠」の意味・読み・例文・類語

きり‐こ【切子・切籠】

〘名〙
① 四角な立方体の、それぞれのかどを切りとった形。また、そのもの。隅切形(すみきりがた)にした形。
※評判記・色道大鏡(1678)七「いしなごは、胡桃にてとるを第一とす。〈略〉象牙のきりこも、手の内よろしからず」
炭焼がまの天井をアーチ形にするために用いる粗朶(そだ)材。
遊戯一種。遊び方未詳。①を用いて遊ぶものか。
実隆公記‐文明一七年(1485)七月一五日「有小盃酌、切子其興
④ 「きりこどうろう(切子灯籠)」の略。《季・秋》
※親俊日記‐天文八年(1539)七月一四日「淵田与五郎燈来之〈きりこ〉」
⑤ 「きりこガラス(切子硝子)」の略。《季・夏》
歌舞伎有松染相撲浴衣(有馬猫騒動)(1880)四幕「切子のふらそこを持ち出来り」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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