切韻考(読み)せついんこう(英語表記)Qie-yun-kao

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「切韻考」の意味・わかりやすい解説

切韻考
せついんこう
Qie-yun-kao

清末の学者陳 澧 (ちんれい) 著。内編6巻,外編3巻。道光 24 (1844) 年刊。『広韻』の反切を系連法で整理分類した研究書。中古漢語声母は,それまで考えられていた『韻鏡』の三十六字母では不十分であり,歯音の照穿牀審の各字母を2分し,また喉音の喩母も2分すべきことなどを説き,結局声類 40,韻類 311を認めた。系連法は,その適用結果の解釈に一貫性を欠く欠陥はあるものの,その方法を考え出し,『広韻』の反切そのものの分析を行なった功績は高く評価される。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android