初姿(読み)ハツスガタ

デジタル大辞泉 「初姿」の意味・読み・例文・類語

はつ‐すがた【初姿】

新年の装いをした姿。
初めての装いをした初々しい姿。
六つ難波にこの身沈めて…十や十五の―」〈浄・阿波鳴渡
[補説]書名別項。→はつ姿

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「初姿」の意味・読み・例文・類語

はつ‐すがた【初姿】

[1] 〘名〙
① 新年のよそおいをした姿。また、その人。
浮世草子・好色一代男(1682)六「四十歳 ながめは初(ハツ)すがた 嶋原初音正月羽織の事」
② 新しいよそおいをした姿。初めてのういういしい姿。また、その人。
※浄瑠璃・夕霧阿波鳴渡(1712頃)相の山「此身沈めて〈略〉十や十五のはつすがた」
[2] (初すがた) 小説。小杉天外作。明治三三年(一九〇〇)刊。美貌と芸で人気のあった清元の芸人お俊の浮き沈みを描く。

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