初色(読み)ハツイロ

デジタル大辞泉 「初色」の意味・読み・例文・類語

はつ‐いろ【初色】

若々しく美しい女。年ごろの娘。
「その但馬屋たぢまやの―に、立つや浮き世の濡れ草鞋わらぢ」〈浄・歌念仏
初恋
九条の町の仮臥しと、いつ―や染めなして」〈浄・吉野忠信

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「初色」の意味・読み・例文・類語

はつ‐いろ【初色】

〘名〙
① 若々しくて美しい女性。年ごろの美しい娘。
浄瑠璃・暦(1685)三「げにはつ色の梅重ね、おもてもうらもこきくれなゐに」
② 初めての恋愛。初恋。
※浄瑠璃・吉野忠信(1697頃)一「九条の町の仮臥といつはつ色や染めなして」

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