別品(読み)ベッピン

デジタル大辞泉 「別品」の意味・読み・例文・類語

べっ‐ぴん【別品】

特別によい品。
別嬪べっぴん」に同じ。
「―とおたふくとに、お揃の蝙蝠こうもりを差させて」〈鴎外

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精選版 日本国語大辞典 「別品」の意味・読み・例文・類語

べっ‐ぴん【別品・別嬪】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 別品 ) 特別にすぐれた品。とりわけてすばらしい品。また、とりわけよくできた人。器量人
    1. [初出の実例]「すこぶる別品(ベツピン)の当世旦那」(出典:咄本・諺臍の宿替(19C中)一〇)
  3. 美しい女性。美女美人器量よし。
    1. [初出の実例]「昨夜は別品(ベッヒン)のお世界、大分おもてなされた御やうすでござりましたな」(出典:歌舞伎与話情浮名横櫛(切られ与三)(1853)序幕)
    2. 「内で見たよりか余程別嬪に見える」(出典:浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉二)

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