利回り革命(読み)りまわりかくめい

世界大百科事典(旧版)内の利回り革命の言及

【株価】より

…この場合,配当は予想配当とし,利回りは,それに相当する資本還元率=一般市場利子率としてどれをとるか,時代の株式投資に対する価値観によって違ってくる。
[利回り革命]
 第2次大戦前は株式の利回りが公社債や預貯金の利子に比べて高かった。それは,企業の収益が景気の動向によって変動し,配当も影響をうけて変化するため不確定で,それだけリスクが高かったからである。…

【株価収益率】より

…1920年代のアメリカで生まれた株価評価の考え方であり,今日まで主流を占めて使用されている。株式投資の採算は従来,株主配当すなわち利回りを基本としてきたが,企業基盤の確立,高度経済成長時代での投資活発化を背景に,企業の収益力,安定性に加え成長性を重視する傾向が強くなり,58年前後の,いわゆる利回り革命前後より普及が始まり,今日では株価評価上,最も代表的な指標となっている。株価収益率が高いということは会社の利益に比べ株価が相対的に高く,逆に低いということは株価が利益に比べ割安ということになる。…

【利回り】より

…ところが,こうした古典的な考え方に対して,1958~59年ころ以降,株式利回りのほうが低くてもよいとの考え方が出てきた。これを利回り革命と称している。株式投資の果実は受取配当金にとどまらず,値上がり益をも含めるという考え方が支配的になったためである。…

※「利回り革命」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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