利鈍（読み）リドン

デジタル大辞泉

り‐どん【利鈍】

１ 刀剣などの、鋭いことと鈍いこと。
２ 利発なことと愚鈍なこと。賢愚。

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

り‐どん【利鈍】

〘名〙

① 鋭いことと鈍いこと。刀剣などの鋭利なこととなまくらなこと。〔色葉字類抄（1177‐81）〕 〔呉志注‐呂蒙伝〕

② 利発であることと愚鈍なこと。賢いことと愚かなこと。

※菅家文草（900頃）四・仁和四年、自春不雨。府之少北、有一蓮池「尋繹凡夫機利鈍、混成楽処善因縁」

※正法眼蔵（1231‐53）弁道話「一切の菩薩の初心よりまなぶところ、利鈍をわかず修行す」 〔顔氏家訓‐文章〕

③ 運のよいこととわるいこと。運と不運。〔諸葛亮‐後出師表〕

出典　精選版 日本国語大辞典

普及版 字通

【利鈍】りどん

巧拙。賢愚。〔顔氏家訓、文章〕學問に利鈍り、に巧拙り。鈍學も功を累(かさ)ぬれば、熟することを妨げず。

字通「利」の項目を見る。

出典　平凡社「普及版 字通」