前中書王(読み)サキノチュウショオウ

デジタル大辞泉 「前中書王」の意味・読み・例文・類語

さき‐の‐ちゅうしょおう〔‐チユウシヨワウ〕【前中書王】

《「中書」は中務なかつかさ唐名中務卿であったところから》醍醐天皇の皇子兼明かねあきら親王異称

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「前中書王」の意味・読み・例文・類語

さきのちゅうしょおう さきのチュウショワウ【前中書王】

兼明親王(かねあきらしんのう)別称。貞元二年(九七七左大臣を退いたのち親王宣下があり、中務卿となるが、寛和二年(九八六)辞任しているので、前中務卿を唐名で表現してこのように称せられた。延喜一四~永延元年(九一四‐九八七

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の前中書王の言及

【兼明親王】より

…大井川畔の小倉に隠棲。親王は文学にすぐれ,前中書王と称せられた。執政者の専横を慨した《菟裘賦》や,《池亭記》が有名。…

※「前中書王」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android