前表(読み)ゼンピョウ

デジタル大辞泉 「前表」の意味・読み・例文・類語

ぜん‐ぴょう〔‐ペウ〕【前表】

前にあげた表。
前ぶれ。前兆
「あさいのお家の織田どのにほろぼされる―だったのだと」〈谷崎・盲目物語〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「前表」の意味・読み・例文・類語

ぜん‐ぴょう ‥ペウ【前表】

〘名〙 (「ぜんひょう」「ぜんびょう」とも)
① 事の起こる前ぶれ。前兆。先表
太平記(14C後)一三「さても故大納言殿、滅び給ふべき前表(ぜんベウ)のありけるを」
② 前にかかげた表。すでに示してある表。
日本開化小史(1877‐82)〈田口卯吉〉六「其貨財上の進歩も極めて著し、共に前表に就きて見るべし」

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