前門に虎を防ぎ後門に狼を進む(読み)ぜんもんにとらをふせぎこうもんにおおかみをすすむ

精選版 日本国語大辞典 の解説

ぜんもん【前門】 に 虎(とら)を防(ふせ)ぎ後門(こうもん)に狼(おおかみ)を進(すす)

一つのわざわいをのがれても、さらにまた他のわざわいにあうことのたとえ。前門の虎、後門の狼。一難去ってまた一難。
読本椿説弓張月(1807‐11)前「しかれども彼卿は短才浅智にしてこころ驕り、只前門(ゼンモン)に虎(トラ)を防(フセ)きて、後門(コウもん)に狼(オホカミ)の入る事をしらず」 〔趙弼‐評史〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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