剥取(読み)はぎとる

精選版 日本国語大辞典 「剥取」の意味・読み・例文・類語

はぎ‐と・る【剥取】

〘他ラ五(四)〙
① はいで取る。はがして取り去る。
※尋常小学読本(1887)〈文部省〉四「其外皮のくさりたるをはぎとりて」
衣類持物などを無理に奪い取る。はぐようにして相手の物を取る。
※宇津保(970‐999頃)祭の使「盗人のみ集ひて、人の衣をはぎ取り」
③ 人に備わっていた価値価値観などを奪い去る。
※コンテムツスムンヂ(捨世録)(1596)三「ソノユエワ Anima ヨリ マコトノ ホマレヲ トリハナシ、Graça ヲ faguitoru(ハギトル) モノ ナリ」

すき‐と・る【剥取】

〘他ラ五(四)〙 薄く切り取る。薄くそぎ取る。
※佳節儀式料理(1913)〈赤堀峰吉〉来客の御馳走平目は刺身庖刀にて鱗(こけ)をすき取り」

はぎ‐とり【剥取】

〘名〙 はがして取り去ること。衣類や持物などを無理に奪い取ること。また、その人。〔羅葡日辞書(1595)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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