副萼(読み)フクガク

デジタル大辞泉 「副萼」の意味・読み・例文・類語

ふく‐がく【副×萼】

萼の外側にある萼状の付属物。ヘビイチゴ・オシロイバナ・バラなどにみられる。

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精選版 日本国語大辞典 「副萼」の意味・読み・例文・類語

ふく‐がく【副萼】

〘名〙 萼の外部にある萼状の付属体。萼に由来するものと苞に由来するものがある。〔生物学語彙(1884)〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「副萼」の意味・わかりやすい解説

副萼
ふくがく

萼の下面に接してある萼状のものをいう。ナデシコ属やオシロイバナ属では包(包葉)に由来し、オランダイチゴ属、ヘビイチゴ属、キジムシロ属などでは萼の付属物とみなされている。

[田村道夫]

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世界大百科事典(旧版)内の副萼の言及

【萼】より

…一方ケシ科では花が開いたとき,萼はすでに落ちているし,退化して消失することもヤエムグラなどにみられ,タンポポの冠毛は萼片の変形とみなされる。イチゴなどの副萼epicalyxは托葉と相同である。花被は被子植物で顕著であるが,原始的なものではらせん配列をする。…

※「副萼」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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