剽たくれ(読み)ひょうたくれ

精選版 日本国語大辞典 「剽たくれ」の意味・読み・例文・類語

ひょう‐たくれ ヘウ‥【剽たくれ】

〘名〙
① 好ましくない客。江戸深川の岡場所の語。
洒落本辰巳之園(1770)通言「ひゃうたくれ 悪敷客を云」
② 愚か者。ばか者。人をののしっていう語。
※雑俳・川柳評万句合‐天明五(1785)智七「いけねへひゃうたくれと下女くらを出る」
③ (「…もひょうたくれも」の形で) 上に付くことばがくだらないものであると、けなしていう語。へったくれ。
黄表紙・通増安宅関(1781)「ちゑもひゃうたくれもいらぬ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android