劉黒闥(読み)りゅうこくたつ(英語表記)Liu Hei-ta; Liu Hei-t`a

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「劉黒闥」の意味・わかりやすい解説

劉黒闥
りゅうこくたつ
Liu Hei-ta; Liu Hei-t`a

[生]?
[没]武徳6(623).1. べい州
中国,唐初の群雄の一人。貝州 漳南 (山東省平原県) の人。農民出身で隋末の動乱に際し,李密,次いで王世充に仕え,捕虜となって竇建徳 (とうけんとく) の部将となった。武徳4 (621) 年建徳が敗死すると,余衆を集め突厥の援助をかりて半年で建徳の旧領を回復,べい州 (河北省永年県) に拠って漢東王を称し,天造と建元した (622) 。武徳5 (622) 年唐の李世民 (→太宗) の討伐軍とべい水で戦って敗れたが,突厥の援助を得て回復。しかしやがて部下にそむかれ,唐軍によりべい州で斬られた。

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世界大百科事典(旧版)内の劉黒闥の言及

【竇建徳】より

…領内をよく治め,の最大の敵となるが,621年(武徳4)の虎牢関(河南省)の戦闘に敗れ,殺された。なおこの集団は,部下の劉黒闥(りゆうこくたつ)に率いられてさらに数年間唐と激闘を続けた末に平定される。【気賀沢 保規】。…

※「劉黒闥」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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