加工(読み)カコウ

デジタル大辞泉 「加工」の意味・読み・例文・類語

か‐こう【加工】

[名](スル)
原料素材に手を加えて新しい物を作ること。細工をすること。「加工を施す」「魚を加工して練り製品を作る」「加工品」「食品加工
法律で、他人動産工作を加えて、新たな加工物を作ること。加工物の所有権原則として材料所有者に属する。
[類語]人工人造

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精選版 日本国語大辞典 「加工」の意味・読み・例文・類語

か‐こう【加工】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 人工を加えること。手を加えて細工すること。原料または他の製品に手を加えて、新しい製品を作ること。
    1. [初出の実例]「いまでも未開人は平気で顔を加工する」(出典:他人の顔(1964)〈安部公房〉黒いノート)
  3. 法律で、天然物または他人の所有物、ことに動産に工作を加えて、それを他の形状に変更すること。〔加工の為輸入する物品に関する制(明治三九年)(1906)〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「加工」の意味・わかりやすい解説

加工
かこう

民法上では,他人の動産 (材料) に工作を加えて新しい物をつくることをいう。民法は,原則として材料の所有者に加工物の所有権を取得させているが,例外として,加工物の価格が著しく材料の価格をこえたとき,または加工者も材料を供した場合に加工物の価格が他人の材料の価格をこえたときには,加工者に所有権を取得させる (246条) 。

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世界大百科事典(旧版)内の加工の言及

【添付】より

…民法が特殊な所有権取得の原因として規定する付合(ふごう),混和,加工の総称。付合とは,A所有の土地にBが種苗を植栽するとか,A所有の建物にBが自分の材料で増改築をなす場合のように,所有者の異なる数個の物が結合することであり,混和とはAの米とBの米とが混ざり合わさるような場合をいい,加工とは,他人の動産に工作を加えることをいう。…

※「加工」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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