加茂古墳群(読み)かもこふんぐん

日本歴史地名大系 「加茂古墳群」の解説

加茂古墳群
かもこふんぐん

[現在地名]小浜市加茂

加茂神社の北の山麓一帯にある六世紀後半から七世紀初頭の古墳二四基。俗に「づかな」と称されるが、塚穴の意味であろう。いずれも横穴式石室円墳とみられるが、封土の消失したものも多い。このうちみなみ古墳・きた古墳の二基は県指定史跡。

北古墳は「若狭の石舞台」とよばれ、当地方現存の横穴式石室では最大である。石室の主軸はほぼ南北で、玄室の幅約二・六メートル、長さ約四・七メートル、高さ約四メートルで天井石は四枚。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android