加藤新田(読み)かとうしんでん

日本歴史地名大系 「加藤新田」の解説

加藤新田
かとうしんでん

[現在地名]市川市加藤新田・さいわい一丁目・たから一丁目・塩焼しおやき五丁目

本行徳ほんぎようとく村の南東部にあり、南は江戸湾に面していた。享保―元文年中(一七一六―四一)頃、江戸横山よこやま町の升屋(加藤氏)によって開発された新田といわれる。加藤氏一人持の新田で、小前百姓などはなく、同氏によって塩浜の経営が行われてきたという(下総行徳塩業史)。「葛飾誌略」によると「三千町」と通称されており、この呼称は広大な干潟萱場が広がっていたために生じたものと思われる。成立以後幕府領で幕末に至る(旧高旧領取調帳)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

再生可能エネルギー

自然の活動によってエネルギー源が絶えず再生され、半永久的に供給され、継続して利用できるエネルギー。有限の資源である化石燃料などに代わる、新エネルギー(中小規模水力・地熱・太陽光・太陽熱・風力・雪氷熱・...

再生可能エネルギーの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android