加被(読み)カビ

デジタル大辞泉 「加被」の意味・読み・例文・類語

か‐び【加被】

神仏が力を貸して守ってくれること。加護
「もし、神明仏陀ぶっだの―にあらずは、いかでか反逆の凶乱をしづめんのみ」〈平家・七〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「加被」の意味・読み・例文・類語

か‐び【加被】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「かひ」とも )
  2. 仏語。神仏などが、慈悲の力を加えて、衆生を助け守ること。加護。擁護。加祐。
    1. [初出の実例]「卑僧心裏常思蒙阿闍梨加被学秘密宗」(出典:伝教大師消息(824‐831頃))
    2. [その他の文献]〔首楞厳経‐六〕
  3. 授けること。加えること。
    1. [初出の実例]「冷かなる理観の対境たる絶対に一種無限の価値の感を加被して」(出典:宗教の根本的問題(1898)〈綱島梁川〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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